ロヒアウを求めて、ペレのもとへ
ワイメアでアイナコを倒し、ハマクアではカポラウラとの格闘にも勝ったカウアカヒアパオア(Kauakahiapaoa)は、さらにハワイ島を進みます。
向かう先には、ペレがいました。
カウアカヒアパオアがカウアイを出たのは、二度目の死を迎えたロヒアウのためでした。
そしてHoʻoulumāhiehie(ホオウルマーヒエヒエ)の物語では、彼がハワイ島へ来た目的には、ロヒアウを死なせたペレへの復讐もあったと語られます。
ヒイアカはすでにペレと向き合い、二人の敵対は終わっていました。
けれど、ロヒアウをめぐる出来事はまだ終わっていません。
今度は、ロヒアウと深く結びついてきたカウアカヒアパオアがペレの前に立つことになります。
ところが、そこで彼が目にしたペレは、これまで物語に現れてきた姿とはまったく違うものでした。

醜く、年老いた姿のペレ
この場面でペレは、非常に醜く、年老いた姿をしています。
ペレはカウアカヒアパオアを夫に望み、あえてその姿になって彼を試したと語られます。
カウアカヒアパオアは、その姿のペレを嫌悪しました。
それでも、彼は立ち去りません。
物語では、カウアカヒアパオアはペレへの復讐を果たすため、それでもペレを妻にする意思を持ったとされています。
なぜそれが彼にとって「復讐」になるのかを、物語は細かく説明していません。
けれど、カウアカヒアパオアがロヒアウの死を受けてペレへの復讐を求め、その姿を見ても自分の選択を変えなかったことは、はっきり語られています。
そして、そのあとペレの姿が変わります。

十二の虹の中で、ペレの姿が変わる
カウアカヒアパオアの前で、ペレは非常に美しい女性の姿になります。
この変化は、ただ顔や姿が美しくなったというだけではありません。
巨大な鳥ハルル(Halulu)の翼が、家の一方からもう一方へ届くほど大きく広がります。
その翼の上に、美しい姿となったペレが現れます。
そしてペレのまわりには、十二の虹がかかっていました。
このモオレロには、さまざまな姿の虹が繰り返し登場します。
ここでも虹は、ペレが姿を現す場面そのものと結びついています。
醜く年老いた姿でカウアカヒアパオアの前にいたペレ。
その同じペレが、今度は巨大な鳥の翼と十二の虹の中に、美しい姿で現れたのです。
カウアカヒアパオアとペレの対面は、ここでまったく違う場面へ変わります。

三日三晩、二人がともにした時間
美しい姿となったペレとカウアカヒアパオアは、親密な関係を結びます。
そして二人は、三日三晩をともにしました。
カウアカヒアパオアは、ロヒアウを求めてカウアイから海を渡ってきました。
ハワイ島ではアイナコ、カポラウラという二人の強者と格闘し、その先でようやくペレのもとへたどり着きました。
そしてペレを前にして、物語は彼の行動を「復讐」と結びつけて描きます。
その理由を、現代の感覚に合わせて別の意味へ置き換える必要はありません。
Hoʻoulumāhiehie版では、ロヒアウの死を受けてハワイ島へ来たカウアカヒアパオアとペレのあいだに、この三日三晩の出来事が置かれています。
けれど、それでロヒアウの問題が解決したわけではありません。

ロヒアウは、まだ戻っていない
カウアカヒアパオアとペレのあいだに起きた出来事が終わっても、ロヒアウはまだ二度目の死から戻っていません。
パーホエホエに覆われた身体と、そこを離れた魂。
この二つを再び結びつけなければ、ロヒアウは生き返ることができません。
しかも、ヒイアカにはその力がありません。
ペレがヒイアカへ力を返したとき、一つだけ戻らなかったものがありました。
一度生き返った者を、二度目の死からもう一度生へ戻す力です。
その力を持っているのは、カーネミロハエ(Kānemilohae)。
カウアイのハーエナでロヒアウと出会い、終盤で再び名前が現れた人物です。
ここまで別々に動いてきた、
ロヒアウの身体。
ロヒアウの魂。
そして、二度目の命を戻す力を持つカーネミロハエ。
次に、この三つがようやく一つにつながり始めます。


