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ペレシリーズ⑰|ロヒアウ、二度目の命へ

2026 10/06
ハワイの物語 ペレとヒイアカの物語
目 次

カーネミロハエが、ついに動き始める

ロヒアウは、まだ二度目の死から戻っていません。

ペレとヒイアカは和解し、ヒイアカには旅立ちのときに与えられていた力が返されました。

けれど、一つだけ戻らなかった力があります。

一度生き返った者を、二度目の死からもう一度生へ戻す力です。

その力を持っているのが、カーネミロハエ(Kānemilohae)でした。

カーネミロハエは、突然この場面に現れた人物ではありません。

カウアイのハーエナで、一度目の死から生き返ったロヒアウが波乗りをしたとき、すでにヒイアカとロヒアウの前に現れています。

そのときヒイアカは、ロヒアウに羽根のマントをカーネミロハエへ渡すように言い、ロヒアウはそのとおりにしました。

さらに、ロヒアウがキラウエアでペレの火に包まれていたときにも、カーネミロハエは自らの力についてヒイアカへ知らせています。

ロヒアウの身体が石となっても、その命を取り戻す道が残されていること。

その役目を担うのが、自分であること。

長い物語の途中に置かれていたカーネミロハエの言葉が、いよいよ現実の出来事になります。

カイエイエワホで、ロヒアウの魂を得る

二度目に死んだロヒアウのウハネ(ʻuhane=魂)は、キラウエアの地下にはいませんでした。

身体を離れたあと、ヒイアカに示された方向へ進み、カウ、コナを通り、やがてカウアイへ戻っていました。

そこでアイカーネのカウアカヒアパオアに自分の死を知らせたことから、⑮の旅が始まりました。

そのロヒアウの魂を、今度はカーネミロハエが追います。

Hoʻoulumāhiehie(ホオウルマーヒエヒエ)の物語では、カーネミロハエはポラポラ(Polapola)から動き、カイエイエワホ(Kaʻieʻiewaho)でロヒアウの魂を得たと語られます。

カイエイエワホは、カウアイとオアフのあいだに広がる海峡です。

一度目の死では、ヒイアカがロヒアウの魂を探し出しました。

二度目は違います。

今度、ロヒアウの魂を確保したのはカーネミロハエでした。

同じロヒアウの蘇生でも、一度目と二度目では、それを担う人物が変わったのです。

赤い雲と虹が、海を進む

ロヒアウの魂を伴ったカーネミロハエは、海を進みます。

この場面には、Hoʻoulumāhiehieの物語らしい印象的な描写があります。

カーネミロハエのまわりにはウアココ(uakoko)がかかり、その上には虹が現れていたと語られます。

海の上を進むその姿は、赤みを帯びた雲のようにも見えました。

しかも、その中にいるのはカーネミロハエ一人ではありません。

ともにいるのは、身体を離れたロヒアウの魂です。

カウアイへ戻った魂。

その魂を求めて動いたカーネミロハエ。

そして今、二人は再びハワイ島へ向かっていきます。

火に覆われ、石となったロヒアウの身体と、そこから遠く離れていた魂。

別々になっていた二つが、ようやく再び近づき始めます。

ロヒアウ、二度目の命へ

そして、カーネミロハエによってロヒアウは二度目の死から生き返ります。

一度目に命を取り戻したとき、その役目を果たしたのはヒイアカでした。

カウアイまで長い旅をし、死んでいたロヒアウの魂を取り戻したのです。

けれど二度目は、ヒイアカではありません。

カーネミロハエです。

ハーエナの海でロヒアウから羽根のマントを受け取った人物が、今度はロヒアウに二度目の命をもたらしました。

あの波乗りの場面で結ばれた二人の関係が、ここで大きな意味を持ちます。

カウアイで一度死に、

ヒイアカに生き返らせてもらい、

長い旅の末にキラウエアへ到着し、

ペレの火によって再び死んだロヒアウ。

そのロヒアウが、もう一度生きています。

しかし、これで物語が終わるわけではありません。

生き返ったロヒアウは、カーネミロハエとともにペレのもとへ向かいます。

自分を二度目の死へ追いやったペレと、もう一度顔を合わせるためです。

そしてロヒアウは、ペレとの関係について、はっきりとした態度を示すことになります。

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