ワヒネオーマオが、ヒイアカを呼び戻す
キラウエアの地下へ入ったヒイアカは、すでに四つの守りの層を破っていました。
その先にある五つ目の層まで破れば、地下の水がペレの火の領域へ入り込む可能性があります。
ラーロイメハニでヒイアカと再会したパーウオパラア(Pāʻūopalaʻā)は、地上へ戻り、ヒイアカがどこまで進んでいるのかを伝えました。
そのあと、ワヒネオーマオ(Wahineʻōmaʻo)が呼ばれます。
長い旅をヒイアカとともにしてきた人物です。
ハワイ島からカウアイへ向かい、パナエワの森を越え、島々を渡り、死んでいたロヒアウのもとまで一緒に旅をしてきました。
そのワヒネオーマオが、今度はキラウエアを壊しかねないところまで進んだヒイアカに呼びかけます。
Hoʻoulumāhiehie(ホオウルマーヒエヒエ)の物語では、この場面は「ワヒネオーマオがヒイアカをなだめるために呼ばれる」という独立した一場面として語られています。
ヒイアカは、ロヒアウを探して地下へ入りました。
けれど、ラーロイメハニにもロヒアウはいませんでした。
そしてワヒネオーマオの働きかけを受け、ヒイアカは地下でさらに破壊を続けるのではなく、再びキラウエアの火口へ戻ります。
ここで物語は、もう一度ペレとヒイアカのもとへ戻ります。

この版では、姉妹はもう一度向き合う
地下から戻ったヒイアカは、ペレと再び会います。
ここには、Hoʻoulumāhiehieがわざわざ説明している大切な違いがあります。
ヒイアカが地下から戻ったあと、ペレとはもう会わなかった――そのように語る別の伝え方もありました。
しかし、Hoʻoulumāhiehieが語るこの版では違います。
ペレとヒイアカは実際に再び向き合い、続いてきた敵対を終わらせます。
旅立ちのとき、ペレはヒイアカに、ロヒアウをカウアイから連れてくるよう頼みました。
ヒイアカはその役目を引き受ける一方で、ホーポエとプナの森を守ることをペレに求めました。
けれど帰ってきたとき、ホーポエも森も失われていました。
そのあとヒイアカはロヒアウとの関係を変え、ペレはロヒアウを焼くよう命じました。
ロヒアウは二度目の死を迎え、ヒイアカはロヒアウを探してキラウエアの地下へ入りました。
そして最後には、ペレの火の世界そのものを危険にさらすところまで進みます。
そこまで大きくなった姉妹の対立が、ここで終わります。

ペレがヒイアカへ返したもの
敵対が終わると、ペレはヒイアカに力を返します。
それは、ヒイアカがカウアイへ旅立つときにペレから与えられ、カホアリイでロヒアウとの関係を知ったあとに取り上げられていた力です。
ヒイアカは、その力を持って長い旅をしてきました。
島から島へ海を渡り、モオやクプアと向き合い、人を助け、カウアイでは死んでいたロヒアウのウハネ(ʻuhane=魂)をキノ(kino=身体)へ戻して生き返らせました。
一度はペレによって取り上げられたその力が、再びヒイアカのもとへ戻ります。
しかし、すべてが旅立つ前と同じ状態に戻ったわけではありません。
一つだけ、ヒイアカに戻らなかった力がありました。
そしてそれは、二度目の死を迎えたロヒアウにとって、最も必要な力でした。

ひとつだけ、戻らなかった力
ロヒアウは、すでに二度死んでいます。
一度目はカウアイのハーエナ。
そのときは、ヒイアカがロヒアウの魂を取り戻し、身体へ戻して生き返らせました。
しかしキラウエアで、ロヒアウはパーホエホエに覆われ、二度目の死を迎えました。
今必要なのは、一度目と同じ蘇生の力ではありません。
一度死んで生き返った者を、二度目の死からもう一度生へ戻す力です。
その力は、ヒイアカには戻りませんでした。
それを持っているのは、カーネミロハエ(Kānemilohae)です。
カーネミロハエは、この終盤で突然現れた人物ではありません。
カウアイのハーエナで、一度目の死から生き返ったロヒアウが海へ出たとき、すでに登場していました。
あのときヒイアカは、ロヒアウに羽根のマントをカーネミロハエへ渡すよう指示し、ロヒアウはそのとおりにしました。
ハーエナの海で起きたあの出来事が、ここで再びつながります。
二度目に死んだロヒアウを生へ戻す力を持つ者は分かりました。
けれど、まだ問題があります。
ロヒアウの魂は、身体を離れたままです。
しかも、ヒイアカが探したキラウエアの地下にはいませんでした。
その魂は、すでに別の道を進んでいます。
そしてロヒアウを求めて、別の人物も動き始めようとしていました。


