旅立つヒイアカに、ペレが与えたもの
ロヒアウを迎えに行くことが決まると、ヒイアカの旅支度が始まります。
行き先は、はるか北西のカウアイ島。
しかも、ただカウアイへ行けば終わる旅ではありません。ロヒアウを見つけ、キラウエアまで無事に連れ帰らなければなりません。
その道のりに危険が待っていることを考え、ペレはヒイアカに力を授けます。
この力は、これからヒイアカが土地を越え、さまざまな相手と向き合っていくなかで、彼女自身の知恵やメレとともに大きな役割を果たしていきます。
そして、ヒイアカはひとりきりで旅を始めたわけではありません。
出発の早い段階から、パーウオパラア(Pāʻūopalaʻā)が同行します。
パーウオパラアはペレの家に属し、ヒイアカに付き添う従者・世話役に近い存在です。これからカウアイまで続く長い旅をともにし、物語の重要な場面にも何度も姿を見せます。
こうしてヒイアカは、キラウエアをあとにしました。
けれど、カウアイはまだ遠い先です。
まず彼女が進んでいくのは、ハワイ島のプナ。
そこで、旅をともにするもう一人の重要な女性と出会うことになります。

プナで加わったワヒネオーマオ
プナ(Puna)を進むヒイアカたちの旅に、ここで新しい仲間が加わります。
ワヒネオーマオ(Wahineʻōmaʻo)です。
この女性は、ここだけに登場する人物ではありません。
これからハワイ島を離れ、マウイ、モロカイ、オアフを越えてカウアイへ向かう道のりでも、ヒイアカのそばにいることになります。
旅は、さらにプナの海側へ。
そこで今度は、パプレフ(Papulehu)という女性が一行に加わります。
ヒイアカ、パーウオパラア、ワヒネオーマオ、パプレフ。
一行は四人になりました。
しかし、この四人がそろって旅を続けられる時間は長くありません。
彼女たちの前に広がっていたのは、パナエワ(Panaʻewa)の森。
そこでは、この旅で最初の大きな試練が待っていました。

パナエワの森で失った仲間
パナエワ(Panaʻewa)の森に入った四人は、そこでモオ(moʻo)やクプア(kupua)と呼ばれる超自然的な存在たちとの大きな戦いに直面します。
モオやクプアは、ハワイのモオレロにたびたび登場します。人とは異なる力を持ち、ときには姿を変え、土地や水と深く結びつく存在として語られるものもいます。
ヒイアカたちの前に現れたのは、そうした相手でした。
そして、この戦いで一行は仲間を失います。
プナで加わったパプレフ(Papulehu)です。
四人になったばかりだった旅は、ここで再び三人になりました。
森をあとにしたのは、ヒイアカ、パーウオパラア、ワヒネオーマオ。
ロヒアウのいるカウアイは、まだはるか先です。
三人はここからヒロ(Hilo)、ハマクア(Hāmākua)、ワイピオ(Waipiʻo)へと、ハワイ島の北東側を進んでいきます。
その道のりでは、敵と戦う姿とは違う、もうひとつのヒイアカの力が見えてきます。

戦うだけではない、ヒイアカの力
パナエワを越えた三人は、ヒロ(Hilo)からホノリイ(Honoliʻi)、ハマクア(Hāmākua)へと、ハワイ島の北東側を進んでいきます。
その道中でも、旅は平穏ではありません。
モオやクプアと呼ばれる存在に出会う一方で、傷ついた人や病む人にも出会います。
そこでヒイアカが見せるのは、敵と戦う姿とはまったく違う力でした。
人を癒し、苦しむ者を助ける力です。
パナエワの森では、行く手を阻む相手と戦ったヒイアカ。
けれど旅を続けるうちに、彼女が持つ力の広さが少しずつ見えてきます。
三人はさらにハマクアの海岸沿いを進み、ワイピオ(Waipiʻo)方面へ。
キラウエアを出てから、まだ一つ目の島にいるにもかかわらず、すでに仲間との出会いと別れ、戦い、そして人々とのさまざまな出会いを経験してきました。
やがて三人は、ハワイ島を離れる地点へ近づいていきます。
次に待っているのは、海の向こうのマウイ(Maui)。
ヒイアカの旅は、ここから本当に島を越える旅になっていきます。


