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絶対に逃せないローカルの味と香り
ハワイの街角を歩いていると、ピンク色の箱を大事そうに抱える人の姿をよく見かけます。中に入っているのは「マラサダ」。そしてその名を世界に広めたのが、1952年創業のレナーズ・ベーカリーです。ワイキキから少し足をのばしたカパフル通りにあるこの店は、観光客だけでなく地元の人々にも長年親しまれてきました。
レナーズのマラサダは、ただの揚げパンではなく、ポルトガルとハワイの文化が融合した“食の物語”。その背景にある歴史と味の魅力を、この記事では深く掘り下げていきます。

CC BY 2.0 Photo by Arnold Gatilao,
via Wikimedia Commons
マラサダのルーツと味の進化
マラサダはもともとポルトガルの伝統菓子で、カトリックの四旬節前に贅沢な材料を使って作られていました。この風習がハワイへ伝わったのは19世紀末、サトウキビ畑で働く労働者としてポルトガルからの移民が移り住んだことがきっかけです。
1952年、レナーズ・ベーカリーがこのマラサダを店の看板商品として売り出し、瞬く間にローカルの定番へ。創業当初はプレーンのみでしたが、現在では「カスタード」や「チョコレート」、「ハウピア(ココナッツクリーム)」など、さまざまなフィリングが楽しめるようになりました。
特にハウピアは、ハワイの伝統的なデザートにも使われる味で、ローカルに根付いた文化的背景を感じさせます。
店舗での注文とローカルの空気
レナーズ・ベーカリーは、朝から地元客と観光客でにぎわう人気店です。訪れたらまず、店内に掲示されたメニューを見て、好みのフレーバーや数量を決めましょう。注文は1個から可能ですが、多くの人は家族や友人とシェアするために6個(Half Dozen)や12個(One Dozen)で購入します。
オーダーが済むと、レジで番号札を受け取り、自分の番号が呼ばれるのを待ちます。番号が呼ばれたら、袋詰めされたアツアツのマラサダを受け取る仕組みです。レナーズは揚げたて提供を徹底しているため、外がカリッと、中がふんわりとした理想的な食感を味わえます。
混雑を避けるなら朝9時前、または午後3時以降が狙い目です。並ぶ時間も含めて、レナーズでのひとときはハワイらしいローカル文化に触れる体験として記憶に残ることまちがいなし。
