ハワイ語には“記号”がある?
ハワイ語を見ていると、ちょっと変わった記号がついた言葉を目にすることがありますよね。たとえば「ʻOhana(オハナ)」や「Pāʻū(パウ)」など。実はこれ、ただの飾りではありません。
ハワイ語には、「ʻokina(オキナ)」と「kahakō(カハコー)」という2つの特別な記号があります。
発音を正しくするだけでなく、意味の違いにもつながる重要なポイントなのです。まずはその基本から見ていきましょう。
オキナ(ʻ)とは?
オキナ(ʻ)は、小さな逆カギカッコのような記号で、英語のアポストロフィ(’)とは違います。喉の奥で音を一瞬止める「声門閉鎖音(せいもんへいさおん)」を表し、ハワイ語では正式な文字のひとつとされています。
たとえば「ʻOhana」は「家族」、「Ohana」は意味を持たない言葉になってしまいます。
見た目は小さくても、オキナがあるかないかで意味が変わる──そんな繊細なハワイ語の美しさを、まずはここで感じてみてください。
カハコー(¯)とは?
カハコー(¯)は、母音の上に引かれた横棒で、音を“のばす”役割を持っています。日本語の長音に近いですが、ハワイ語ではこの伸ばすかどうかで意味が変わってしまうことがあるため、とても大切な記号です。
たとえば「pau(終わる)」と「pāʻū(フラ用のスカート)」は、見た目は似ていてもまったく別の意味です。
カハコーがつくと、声に余韻が生まれ、ハワイ語らしいリズムが感じられるようになります。フラの歌詞(mele)を読むときも、この音の違いにぜひ耳を傾けてみてください。
フラでよく聞くハワイ語単語10選
フラの曲や掛け声には、実はたくさんのハワイ語が登場します。ここでは、フラを習っている人なら一度は聞いたことがある、基本の10単語をご紹介します。意味とともに、正しい発音にも注目してみましょう。
Aloha(アロハ):
愛・思いやり・挨拶など、多くの意味を持つ言葉。
ʻOhana(オハナ):
家族や仲間。血縁に限らず、深いつながりを表す。
Hula(フラ):
ハワイの伝統舞踊。語源は「振動」や「動き」。
Mele(メレ):
歌・詩。フラの歌詞は「mele」と呼ばれる。
Pāʻū(パウ):
フラの練習用スカート。カハコーに注意。
Kumu(クム):
先生・源。フラの師を「クム・フラ」と呼ぶ。
Mahalo(マハロ):
ありがとう、感謝の気持ち。
ʻAina(アイナ):
土地・大地。ハワイの自然や文化と密接に結びつく。
Keiki(ケイキ):
子ども。ケイキフラは子どものフラ。
Kāne(カーネ):
男性・男神。フラでも男女で動きが異なる場面がある。
フラに関わる人が覚えておきたい発音のコツ
フラのレッスンで聞こえてくるハワイ語、なんとなく真似して発音していませんか?
でも、オキナやカハコーの違いを意識するだけで、言葉にぐっとハワイの魂が宿ります。
たとえば「Kumu(先生)」は「クム」、でも「Kūmu」と伸ばすと別の意味になります。
また、「ʻAina(土地)」のようにオキナの位置によっては、まったく違う言葉に聞こえることもあります。
言葉のリズム、息の止め方、伸ばし方──それぞれに意味があることを知ると、
フラを踊るときの気持ちの込め方も変わってくるはずです。
記号にこそハワイ語の“心”が宿る
ハワイ語は、単なる発音の違いで意味が大きく変わる、繊細で美しい言語です。
オキナやカハコーは、その“魂のような部分”を表す大切なサイン。
見た目は小さな記号でも、そこに込められた意味と響きを大切にすることで、
ハワイの文化やフラに対する理解がぐっと深まるはずです。
たとえば「ʻOhana」は「家族」、「Ohana」は意味を持たない言葉になってしまいます。 見た目は小さくても、オキナがあるかないかで意味が変わる──そんな繊細なハワイ語の美しさを、まずはここで感じてみてください。
たとえば「pau(終わる)」と「pāʻū(フラ用のスカート)」は、見た目は似ていてもまったく別の意味です。 カハコーがつくと、声に余韻が生まれ、ハワイ語らしいリズムが感じられるようになります。フラの歌詞(mele)を読むときも、この音の違いにぜひ耳を傾けてみてください。
愛・思いやり・挨拶など、多くの意味を持つ言葉。
ʻOhana(オハナ):
家族や仲間。血縁に限らず、深いつながりを表す。
Hula(フラ):
ハワイの伝統舞踊。語源は「振動」や「動き」。
Mele(メレ):
歌・詩。フラの歌詞は「mele」と呼ばれる。
Pāʻū(パウ):
フラの練習用スカート。カハコーに注意。
Kumu(クム):
先生・源。フラの師を「クム・フラ」と呼ぶ。
Mahalo(マハロ):
ありがとう、感謝の気持ち。
ʻAina(アイナ):
土地・大地。ハワイの自然や文化と密接に結びつく。
Keiki(ケイキ):
子ども。ケイキフラは子どものフラ。
Kāne(カーネ):
男性・男神。フラでも男女で動きが異なる場面がある。
言葉のリズム、息の止め方、伸ばし方──それぞれに意味があることを知ると、 フラを踊るときの気持ちの込め方も変わってくるはずです。